【吃音体験談】音読が嫌で学校に行きたくない時は無理をしないで

吃音 学校行きたくない

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今週は音読や発表があるから学校に行きたくないな。でも成績が心配だし行かなきゃだめかな・・。

子どもが吃音で学校を休みがちだけど、こんなに休ませて大丈夫?

吃音があっての音読や発表は本当にストレスですよね。

休みたくても進学のことを考えると「成績や内申点が心配だから行かなきゃ」という思いや、休んだら休んだで「逃げてしまった」という思いがあり本当に辛いんですよね・・。

結論から言いますと、吃音で学校を休んでも問題ないし挽回できる機会はいつでもあります!

この記事では、

  • 吃音で学校に行きたくない時に親にしてもらいたかった4つのこと
  • 吃音で学校を休んでも大丈夫な理由
  • 吃音で悩んでいる学生さんに伝えたい7つのこと

について、私自身の経験をもとに書かれています。

吃音で学校に行きたくないと思っている学生さんやその親御さんの参考になれば嬉しいです。

この記事を書いた人
misa

・吃音もちの1児のママ/看護師/ライター

・吃音からうつを経験し絶望→ホステスでコミュニケーション術を学ぶ→看護学校に入学し看護師に。現在、吃音を気にせず仕事中。

・看護師歴10年以上管理職経験あり

・自身の経験をもとに吃音のストレスをラクにする方法を発信しています。

この記事はこんな人におすすめ
  • 吃音で音読や発表がつらくて学校に行きたくない学生さん
  • 子どもが吃音で学校に行きたくないと言って悩んでいるママ・パパ
目次

吃音で学校に行きたくない!私が学生時代に悩んでいたこと

吃音当事者の私が学生時代に悩んでいたことをお話します。

発表で声が出ないことで授業が遅れて迷惑かも

私は難発性の吃音があったので、単語の一文字目を声に出すのも時間がかかる状態でした。それが音読や発表となると何度も難発してしまい、ふつうの人の倍は時間がかかる状態。

授業や同じグループの人に迷惑がかかるのではないかと、常に怯えて授業に全く集中できませんでした。

吃音でからかわれたり笑われるかも

難発性の吃音は声を出すときに呼吸がしづらくなるので、周りからみると苦しそうに見えることも。

ただでさえ周りの目が気になる思春期に、吃音で笑われたりするのではないか常に不安で音読や発表のときが怖く感じていました。

学校に行きたくないけど成績や進路も心配

音読や発表が怖いから、学校に行きたくないと思う日々。

しかし「行かないと評価が下がるではないか」という思いで頑張って音読や発表に挑んだ時もありました。(そして撃沈)

行かなかったら行かないで、「逃げてしまった罪悪感」と「なんで自分はできないのか・・」と、自己肯定感が下がってしまうことも。

子どもの自分にとっては、学校が自分の世界のすべてだったのでとても辛かったです。

小・中・高の学生時代の吃音のストレスが重なりうつを発症

授業の音読は週に何度もあり、その緊張感を何年も続いて心に負担がかかっていたのだと思います。一時的に不登校になり学校を休んだりするも、「学校には行かなきゃいけない」という思いが強くて無理をする日々。

そしてなんとか高校は卒業するも、20歳前後でうつ病と診断されました。

子どもの吃音の音読・発表の緊張は、大人でいうと大事なプレゼンが毎週あってそれが何年も続く緊張とストレス。(本当、子ども時代の自分にはよく頑張ったと声をかけてあげたいです。)

色々な人生経験をした今思うのは、親にもっとこうしてもらえたら、こんな風に学生時代を過ごしていたらうつは防げたのではないかということです。

次に

・親にしてもらいたかった4つのこと
・吃音で悩んでいる学生さんに伝えたいこと7つ

について、私の経験談からお伝えします。

吃音で学校に行きたくないと思ったときに親にしてもらいたかった4つのこと

私は学生の時、親に頼ることができませんでした。こんな対応を親にしてもらえたら、前向きに学生生活を送れたと大人になった今思うので、お伝えします!

学校の先生との調整

音読や発表、自己紹介や卒業式などスピーチ、点呼で「はい」と言えるか・・など吃音者にとって学校生活は試練の連続です。

子どもにとっては毎日行く学校がすべてのような世界。

親が先生に吃音があるから配慮してほしいことを伝えたり、調整してくれることで子どもは安心します。学校で「どもっても良いんだ」と思える環境になるだけで、精神的にも少し楽になります。

しかし、私自身が親の立場になって子育ての難しさも感じています。親が介入しすぎることで、

・忙しい中で学校との調整や連絡が大変
・サポートしすぎて弱い子にならないか
・辛い場面を何度も避けていいのか

など不安に思う親も多いと思います。

精神論で学校に「行け!」と言う人もいますが、吃音の子はそれまで沢山頑張ってきました。学校に行かなきゃいけないのは本人も一番わかっています。

子どもの話をしっかり受け止めて、「ここは休むところ」「ここは頑張れるところ」などのコミュニケーションを大切にしてほしいです。

ただ話や不安を聞いてほしかった

当時、吃音も現代ほど認知はされておらず、私は自分で声が出ないのはなんでだろう?とインターネット調べてやっと吃音にたどりつきました。

親に「本読みができない」「声が出ない」「吃音っていうものかもしれない」と何度も言ってみるも返ってくるのは「ゆっくり話せば大丈夫だよ」だけ。

寄り添って辛かったね、頑張ったねと言ってもらえるだけでも違ったと思います。

子どもの頃は誰に言っても分かってもらえない、という絶望感でいっぱいでした。

今大人になり、親に対して育ててくれた感謝はありますが、あの時「親に理解してもらえなかった」「親が助けてくれなかった」という気持ちは消えていません。

将来の可能性や希望を教えてほしかった

吃音の子どもは自分の将来について沢山不安を抱えています。

・就職の面接でどもるかもしれない
・働いても電話に出るのが怖い
・自分にはできる仕事がない

こんなことを考えて、自分の将来に絶望を感じている子もいます。

私も高校生くらいの時は自分は将来どうやって生きて行けばいいのかな‥と不安でいっぱいでした。

最終的に将来の方向を決めるのは子ども自身ですが、親に「こんな道もあるんだよ」と選択肢や可能性を提示したり、一緒に考えてもらえたら希望をもって努力できたのかなと、思っています。

今の時代はしゃべらなくてもできる仕事は沢山あります。(webデザイナー、webライター、動画編集など)

努力はもちろん、多少のコミュニケーション能力は必要になることもありますが、やりとりはメールなどの文章のみなことも多いです。

今後はAIを使いこなす側の仕事も沢山出てきて、話すことは全部AIに任せるなんてこともできるかもしれません。

希望や目標が見えてくると目の前のことを頑張ろうと前向きになれると思います。

学校や家以外にも居場所があることを知りたかった

私は音読がある日が本当に苦痛で、その日1日は音読が終わるまで授業に集中できませんでした。

そんな私の楽しみのもう一つの居場所が、「塾」。音読もなく黙々と授業に集中できて、他校の子との関わりがもてる楽しい場所でした。

不登校になったとしても、今ならオンラインスクールやフリースクールという選択肢も

スクールによってはメンタルサポートをしてくれるところもありますし、学校と相談すればフリースクールの出席が学校の出席とみなしてくれる場合もあります。

吃音で悩んでいる学生さんに伝えたいこと7つ|無理して学校に行かなくても大丈夫!

吃音で悩んでいる学生さんに伝えたいこと7つを私自身の経験からお伝えします。

学校は休んでもいい

国語の音読が嫌で今日は学校を休みたいな・・。でも休んだら成績にひびいたり、親や先生に何か言われるかも。

小・中・高と私は毎週こんなことを思って過ごしていました。

何度も休んでしまうことに罪悪感も出てくると思います。でもきっと、この記事を読んでいる方は、これまで吃音があっても色んな場面で頑張ってきたと思います。

私は吃音で心に負荷がかかりすぎてうつになってしまったので、学生時代の自分にこう言ってあげたいです。

「心が疲れたときは無理をしないで休む!吃音が関係ないところで頑張れば(テストや自分の好きなことなど)大丈夫!」と。

学校に行かない、不登校と聞くとレールの上を外れたような、自分はだめなような気持ちになるかもしれません。

私自身は高校卒業後の専門学校をうつで中退してしまいましたが、レールを外れたからこそ見えた選択肢や出会いがありました。

悲観的にならず、疲れた時は無理をしないでほしいです!

音読や発表以外のことを全力で頑張る

吃音で音読や発表が嫌で学校を休みがちでだった私は、進学に向けて内申点がとても不安でした。

その分、テスト勉強や委員会などに力を入れていました。学校の中じゃなくても習い事やスポーツに没頭するのもいいと思います。

吃音でできなかったり休んだりする分、他で頑張ろう見返そうという反骨精神や努力をしてやり遂げた成功体験は、自分の心を強くしていきますよ。

本をたくさん読んで視野を広げる

吃音で学校生活が悩みや不安だらけになると、そこに気持ちが囚われてしまい、視野が狭くなってしまいます。

私自身も学校というせまい世界で、吃音という悩みに囚われ「もう吃音があったら生きていけない」と、絶望する日々でした。

しかし、大人になって様々な本を読んだり沢山の人たちとの出会いで視野が広がり、吃音が気になることは少なくなりました。

もっと早いうちから沢山の本を読んでおけば良かったなと思っています。

youtubeで成功者の考え方や生き方、本の要約チャンネルで学ぶこともおすすめです。

頼ることは恥じゃない!大人にもっと頼って

学生時代の私は、「吃音は恥ずかしい」という思いもあり、親や先生、友だちに頼ることはできませんでした。

子どもの力でできること、考えることは限られるので頼れる人にはまず自分の思いを打ち合けてみてほしいです。

親や先生に話しづらい場合は、言友会や東京メンタルヘルスケアのこころのほっとラインで無料で相談にものってくれるのでオススメです。

吃音は全く恥ずかしいことではないし、もっと色々な大人に頼れば良かったなと思っています。

これからの新時代を生き抜く力をつけよう(AIや経済の勉強など)

正直、音読ができなくても発表ができなくても社会では問題なく生きていけます!

最近はお店の注文もモバイルオーダーやタブレットで行うことも多いですし、発表もAIに任せることができるようになるかもしれません。

AIによってなくなる仕事もでてきます。

必ずしもいい大学を卒業して大手企業で働くのが安定とは言えなくなっている時代です。経済や投資の勉強も必要になってきます。

「吃音で話せないからできない」ということばかりに囚われすぎないで、どうしたらできるか?自分には何ができるのかを、探して見つけられたらいいと思います。

成績や進路の不安は学校以外でも解決できる

中学時代、吃音で学校を休みがちだった私には塾が一つの居場所であり、塾のおかげで学校を休んでもある程度の学力を維持できていました。

吃音による音読よ発表のストレスがないぶん、塾や家での学習はとても集中できて効率が良かったです。

近くに塾がない人も、今はオンラインの塾・家庭教師も充実しているのでお試しで体験してみるのがいいと思います。

学校が辛いならフリースクール等でもう一つの居場所を作ってみる

現代はどこに住んでいても、オンラインでフリースクールに通うことができます。

学校を休むことで勉強の遅れや内申点が心配な人は、フリースクールや不登校専門オンライン個別指導という選択肢も!

学校と連携してスクールでの活動や学習が学校の出席として調整してくれるので、出席日数が心配な人も安心です。

まとめ|吃音で学校に行かなくても大丈夫!吃音以外に視野を広げ自己肯定感をあげる行動を

私自身が吃音で学生時代は学校に行きたくない日々を送っていたので、行きたくない気持ちは本当によく分かります。

休んでしまった時の罪悪感も辛いですし、吃音があることで将来の不安もいっぱいになりますよね。

まずはゆっく休んで、心を休めたら、吃音や学校以外のことに視野を向けるよう色々な本を読んだり、学校以外の居場所を作ることを考えてみてください。

没頭できるような好きなことや、できた!頑張った!という成功体験を積み上げていくことで、吃音があっても気にならないメンタルになってきますよ。

ここまで読んでいただきありがとうございました!

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