吃音で将来が不安・・大人になってから治ることってあるの?
吃音は絶対治る治療法が確立されていないので、先のことを考えると不安になりますよね。
私も小学校低学年から吃音を自覚し、音読や発表のときは辛い時を過ごしていました。
しかし、大人になった今、看護師として働きながら吃音のストレスはなく過ごしています。
この記事では、
- 吃音の一般的なアプローチ法とデメリット
- 私が吃音が治った・軽減したきっかけや方法
について、自身の経験をもとに書いています。
あくまで私個人の経験であり、教材を買ったり専門機関で訓練を受けたわけではありません。
「こんな方法で良くなった人もいるんだ」「吃音でもこんな風に生きてる人もいるんだ」と参考になれば嬉しいです!
・吃音もちの1児のママ/看護師/ライター
・吃音からうつを経験し絶望→ホステスでコミュニケーション術を学ぶ→看護学校に入学し看護師に。現在、吃音を気にせず仕事中。
・看護師歴10年、管理職経験あり
・自身の経験をもとに吃音のストレスをラクにする方法を発信しています。
- 吃音で人生を悩んでいる人
- 家族が吃音で悩んでいる人
吃音に対する一般的なアプローチ法とデメリット
一般的なアプローチ法
現代の吃音における一般的なアプローチ法は以下になります。
- 環境調整法・・・「スムーズに話す」体験を増やすために環境を整えていく方法
- 流暢性形成法・・・呼吸法や発声トレーニングなどを通じてスムーズな発話を促していく方法
- 吃音緩和法・・・今より「ラクにどもる」方法を習得するため、リラックス法や声のトーンや強弱を意識する方法
- カウンセリング・心理療法
デメリット
吃音のアプロ―チ法のデメリットは、
- 近くに治療ができる専門機関が少ない
- カウンセリングの費用がかかる
- 予約がとりづらい
ことがあげられます。
上記の理由から治療を受けたくても受けれなかったり、継続できない人も。
自費でカウンセリングを受ける場合は1回1万前後。通い続けるとなると大変ですよね・・。
私は吃音で人生のどん底にいた時、近くに治療を受ける機関がなく心療内科をたらいまわしにされた経験があります。
吃音が治った・軽減したきっかけを自己分析してみた
私は難発性の吃音があり、学生時代の音読や発表では休みがち。将来働いて生きていくなんで絶対無理だと思って生きていました。吃音が治った人の話や活躍している人の話を聞いても信じられなく思うことも。
しかし、現在は看護師として吃音の悩みはなく働けており、人並みに恋愛をして結婚をして子育てをしています。
専門家の訓練を受けたわけではないのですが、こんな風に吃音がよくなった人もいるんだと参考になれば嬉しいです!
吃音以外に視野を向け、少しずつ自信をつけた
ある日ふと思いつき、自分は吃音があることでなぜこんなに辛くて不安になるのか自己分析してみました。
・吃音がある→就職の面接で難発→採用されない→仕事に就けない
・吃音がある→働けても電話や発表ができない→働けない→稼げない→生きていけない
自分の不安を追っていくと、吃音が出ることでの周りからの評価や稼げないことに不安を抱いていたことが分かりました。
ならその不安を解決しちゃえば吃音なんてどうでも良くなるのかも!と思い、そのためにどう行動したらいいのか?を考えて生きていくように。
具体的には仕事に関する勉強はもちろん、外見を磨いたり、経済や資産運用、コミュニケーション術を学びました。吃音に囚われるのではなく、吃音以外に焦点をあて、自分に自信をつけることで吃音が気にならないメンタルに。
「どもらないで話せる」ことがその人の魅力や幸せにつながるわけではないことを、大人になって気づきました。
自分でメンタルを調整し、理想の人物になりきるようにした
吃音当事者の方ならわかると思いますが、吃音って波がありますよね。今日はなんか調子がいい!という時もあれば、全然ダメ・・・な日もあったり。
自分がどんな時に吃音が出るのか・悪化するのかを自己分析した結果、緊張した時以外に生理前の情緒不安定期にひどく出ることが分かりました。
なので、吃音が悪化しやすい時期には自分なりのリラックス方法やルーティーン見つけメンタルを調整するようにしました。(白湯を飲む、吃音が頻発したら息を吐くことを意識するなど)
また、自分の理想とする人の話し方を真似たり、言葉に感情や強弱をつけて話すことを意識していたら吃音が出にくくなることも。
このメンタル管理と理想の人物になりきって話すことを繰り返していくうちに吃音を意識しなくなり、どもるかもしれないという「予期不安」がなくなっていったと考えられます。
認知行動療法と理想の人物になりきることの効果
私自身が吃音が治った・軽減したきっかけは「認知行動療法」に少し近いかなと思います。
吃音における認知行動療法とは?
吃音には精神的な部分も関わっていると言われています。吃音に対するストレスや不安に焦点を当て、その対処法を学ぶことが治療の目的になります。
認知行動療法は専門家と一緒に行うことが一般的ですが、最近はメンタルケアや認知行動療法のアプリも出ているので、自分に合っているか試してみるのもいいと思います。
理想の人物になりきることの効果については、こちらの本にやり方が詳しく書かれていました!
著者の渡邉さん自身が吃音当時者であるため、共感できる部分が沢山あり、方法も具体的でとても分かりやすい本でした。
まとめ|私が吃音が治ったきっかけは自分を分析して成功体験を積み上げていくことだった
私の吃音が治った・軽減したきっかけは、
・吃音以外に視野を広げて自信をつけた
・メンタル管理をする
・理想の人物になりきり、強弱をつけて話をする
→吃音以外の成功体験×どもらない成功体験の積み重ね
です。現在は看護師の業務として話すことばかりですが、吃音は気にならず働くことができています。
吃音があると学校生活や仕事で辛い時がたくさんあると思います。
しかし、「どもらないで話す」ことがその人の魅力ではありません。悩んでいる方は、吃音以外に視野を向けて自信をつけてほしいなと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございました!